Quark Physics Group
Quark Physics Group in Center for Nuclear Study, Graduate School of Science, the University of Tokyo
Quark Physics Groupは、高エネルギー重イオンや核子を軸にした研究を展開しています。
高エネルギー重イオン衝突実験によって、初期宇宙に存在した高温クォークグルーオンプラズマや中性子星内部のような高密度クォーク物質に関する研究を行なっています。LHCのALICE実験に参加し、国際共同高エネルギー重イオン衝突実験を推進しています。
高エネルギー重イオンや高エネルギー核子と電子散乱を通じて、真空の揺らぎがもたらす核内や原子核の複雑なクォークやグルーオン多体系の性質に関する研究を推進しています。2030年から始まる電子-イオン衝突型加速器(EIC)計画に参加し、ePIC実験を推進します。
我々の研究が目指すのは、
クォークグルーオンプラズマやグルーオン飽和状態の性質の理解
QCD物質の相構造の解明、カラー超伝導状態の探索
QCD真空構造の解明(クォーク・反クォーク凝縮、グルーオン凝縮)
カイラル対称性の回復・自発的破れやクォークの質量獲得メカニズムの解明
クォークのハドロンへの閉じ込め機構の理解
核子の基本的性質の理解(質量、半径、スピン)とカラーエンタングルメントの物理
非摂動的な領域での量子色力学の精密検証
です。
クォークやグルーオン単体の動力学は、量子色力学で記述できますが、その”素”の粒子がたくさん集まることによって発現する新しい物質状態や新しい性質の発見を目指しています。そこには理論も予想し難い、非常に面白い物理が隠れています。
キーワード: 素粒子物性、 QCD真空、QCD相構造、初期宇宙、中性子星
News
2024年9月 国際会議 Hard Probes 2024で、関畑が、電磁プローブに関する総合講演を行いました。
2024年9月 日本物理学会で、郡司、小原が口頭発表を行いました。
2024年9月 関口さんが博士号を取得しました
2024年3月、日本物理学会で、郡司、関畑、小原、馬場、新堂が口頭発表を行いました。
村上さんが博士号を取得しました。
2023年12月、第6回日米物理学会 合同核物理分科会で郡司、関口、村上、馬場、新堂が口頭発表を行いました。
2023年9月、クォークマター国際会議2023で関畑が口頭発表、関口がポスター発表を行いました。
2023年8月、EPS-HEP Conference 2023で村上が口頭発表を行いました。
2023年4月、関口、村上、馬場がATHIC2023で発表を行いました.
PI and Contacts
埼玉県和光市広沢2-1 理化学研究所内
東京大学大学院理学系研究科附属 原子核科学研究センター
gunji_AT_cns.s.u-tokyo.ac.jp
私たちの研究に興味のある学部学生の皆さん、是非、研究室見学にいらして下さい。見学の際は、事前に電子メールにてご連絡をお願いします。
研究室紹介のスライド
Introduction of Quark Physics Group
東大オープンキャンパス 2023
Open Campus 2023